オタママ友作りサイトを作って7年続けている話
2019年2月12日、私はTwitterにこんなことを書いています。
これ、マッチングサイト作れるな。。
ママキャリア作ったときの枠組みで。
ニーズがあれば作ろうかな。
いいねが18つきました。その13日後に、カテマッチは公開されています。
なぜそんなに早かったのか。なぜ7年経ったいまも続けているのか。せっかくなので、最初から書きます。
ワーママ転職の企画は、二次審査で落ちた
当時、私は人材系の企業で機械学習を使ったマッチングのエンジニアではなく企画側の推進をしていました。これはマジョリティ同士のマッチングです。
私が関心を持っていたのは反対側でした。女性、外国人、高齢者。
そのなかで、社内でヒアリングをして一番課題を実感したのがワーキングマザーでした。だから、ママ向けの転職サービスを新規事業として起案しました。
一次審査は通りました。二次で落ちました。言われたのは、こういうことです。
ビジネスとして、ママに絞る根拠が薄い。それで成立するのか。
反論はできませんでした。
ただ会社でやれないと言っても、困っている人がいなくなるわけではありません。
会社の外で、自分にできることはないか。そう考えているときに見つけたのが OSClass でした。WordPressのマッチング版のようなもの、と言えばいいでしょうか。無料で、マッチングサイトの土台をつくれる。日本語で丁寧に解説してくれているブログがあり、それを頼りにレンタルサーバーを借りて、見よう見まねで動かしてみました。
私は非エンジニアで、コードは書けません。「たぶんここだろう」と当たりをつけて、中身を差し替えながら作りました。
そうしてできたのがママキャリア、ママ向けの求人サイトです。
Twitterでママをフォローしはじめた
ママキャリアには求人が必要です。そして、使ってくれるママも必要です。
だから私は、サイトを広めるためにTwitterでママさんたちをフォローしはじめました。完全にマーケティングのつもりでした。
いま思えば、これが始まりでした。
2019年2月11日、タイムラインに流れてきた一文
フォローしていたママさんの、こんなつぶやきが流れてきました。
家の近くのワンオペワーママと知り合い、助け合いたい…
「ママ友がほしい」ではありませんでした。知り合って、助け合いたい。読んだ瞬間に、これは自分がいま持っている道具でそのまま作れる、と思いました。
翌日、冒頭のツイートをしています。いいねが18。それだけで、作る理由には十分でした。
「円」を「年齢」に置き換えた
13日で公開できたのは、ゼロから作らなかったからです。
OSClassはもともと中古車の売買掲示板のようなもののひな形です。私はそれをママキャリアで「求人と求職者」のマッチングに、今度はその枠組みをそのまま「ママとママ」に読み替えました。
非エンジニアで、よくわからずつぎはぎで作りました。
売買掲示板の「値段」は、求人サイトなら「給与」として意味を持ちます。でもママ友マッチングには要りません。欄をうまく消せず、「円」を「年齢」に置き換えたりしました。
2019年2月25日、そんな状態ながらカテマッチを公開しました。地域とカテゴリーで絞り込んで「募集」を探す、掲示板そのものの画面でした。売買掲示板の骨格が、まだはっきり残っていました。
そんな素人が作成したガタガタのサイトでもリリースして2週間くらいで、200名以上の方に登録頂けました。
「Twitterでいいのでは?」と聞いた私に、返ってきた答え
正直に書きます。作りながら、私は「これ、Twitterでいいのでは?」と思っていました。友達を探すなら、もうそこにあるじゃないか、と。
ユーザーさんにそう聞いてみたときに返ってきた答えが、いまのカテマッチの仕様そのものになっています。
- 相手がママである、とわかること
- 相手も友達を欲しがっている、とわかること
この2つが、Twitterではわからない。
言われてみればその通りでした。タイムラインには人がいくらでもいるのに、「この人はいま友達を探している」も「この人はママだ」も、そこには書いてありません。だから声をかけられない。足りないのは人の数ではなく、その2つの情報だったわけです。
みんなの協力で、サービスが良くなっていった
にじいろポッケの四辻さんには、オタママさんに合わせたサイトにするに当たり、デザインやUX、Twitter運営等、大きく協力頂きました。
東京都の社会起業セミナーで出会ったエンジニアにも協力してもらい、ガタガタのサイトを整え、メッセージを始め様々な機能を実装して頂きました。
他にもTwitterのDMで改善案をもらったり、実際にお会いしてヒアリングしたり、様々な方の協力のもとサービスを改善していきました。
350人で、鈍化
登録は伸びて、2019年8月に350人を超えました。
そのあと、伸びは鈍化しました。
流入がないと、マッチングは生まれず、広げる声も上がらないという負のループに入りました。
上向く気配は見えず、何度も、辞めようと思いました
一度や二度ではありません。
辞めなかったのは、社会的な課題を解決とまでは言わなくとも、状況を改善できる人間になりたいと願っているからかなと思っています。
そんな中、7年目のいま、サービス開発を取り巻く環境は大きく変わりました。
AIの登場です。
ここからの話はまた次回書こうと思います。
ここでお願いがあります
カテマッチは、私ひとりでは成立しません。
まだ登録していない趣味があるママさんは是非登録して、盛り上げてもらえたら嬉しいです。
そしてもし、ここで友達ができたら、ぜひSNSでそのことを書いてください。
7年やってきて、いちばん人が来たのは、私の宣伝ではなく、誰かが「ここで友達ができた」と書いてくれたときでした。
そうやって少しずつ風向きを良くできればと思っています。